ワタシの転職体験記

看護師 鈴木絵美さん(仮名) (28歳)

■ 第一回

今回登場するのは、九州の真ん中、レーザー治療で著名なクリニックに、大学病院から転職を果たされた鈴木絵美さん。大きな環境の変化にあたり、どんなことを感じ、どう乗りこえていったか。ナース人生の転機について、話を聞いた。

都心のレーザー治療で有名なクリニック

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---今の仕事について教えていただけますか?

今の仕事は、都心にある美容を多く扱うクリニックでの、レーザー治療後の処置などが中心です。

先生が患者さんにレーザーを打つと、皮膚がやけどの様な症状になるので、それを消毒したり、ガーゼを当てたりといったようなことです。

また、美容だけではなく、かなり色々な疾患を取り扱っているクリニックなので、血管腫、あざなどの治療のための看護も行っています。

あと、治療としてのレーザー以外にレーザー脱毛をやってるんですが、それは私たち看護師が施術しています。

---ほんとにパチンとやるだけできれいにあざが取れるそうですね。

ちょっとしたあざなら結構簡単です(笑)。

ただ、血管腫などの治療だと強めのレーザーを当てることになるので、やけどのような症状になるんです。表皮が焼けてこげる感じになるので、その部分の消毒などをやるのが大事なんです。

幅広い症例でなかなか勉強になる

---以前は大学病院に勤めておられたということですが、全く違う仕事環境になりましたね。大学病院と比べて、今の仕事の魅力は?

今のクリニックは美容だけでなく、疾患も幅広く診療対象にしています。皮膚科の中でもめずらしい疾患の患者さんが来院されたりするので、とても勉強になります。それは魅力的ですね。
例えば、先ほどの血管腫から太田母斑、やけどや事故などの傷あとの患者さん、オペ後の体の傷が治らず体の一部にケロイドができた方など、本当に色んな患者さんが来られます。はじめは美容だけだと思って入職したので、予想外に症例が豊富でした。

---そうなると患者さんの層も多様ですね。

そうですね。疾患で来院する患者さんは生後3ヶ月の赤ちゃんからお年寄りまで幅広いですが、美容系だと40歳から50歳代の、生活に余裕のある方が多いですね。

---美容系の患者さんは、やっぱりみなさん綺麗になって満足して帰られる方が多いですか?

美容系は一回の治療で、あ、こんなに綺麗になった!という感じではなく、何回も通院して、だんだん綺麗になってくる感じですので、一回の通院ごとの患者さんの反応もすごく大きいわけではないですね。

全部終わった後には、「きれいになった!ありがとう」って喜んで下さる方も多いですよ。

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美容をやるなら20代で。今しかできないことをしたかった。

---なるほど。では次に、今回の転職のことについて伺いましょう。
 以前は大学病院にお勤めだったそうですが、大学病院を辞めようと思われたきっかけは?

そうですね。やはり、6年以上大学病院の病棟で働いてきて、それなりのまとまった経験ができたから、またそれとはちょっと違う分野を経験してみたくなった、ということでしょうか。それで、転職をしようと思いました。

あと、家族でちょっと体調が良くない者がいまして、その看病をする時間が欲しかったというのも大きな理由のひとつです。

---それまでと違う分野として美容を選ばれたのはなぜですか?

私の以前の勤務病院での経験は内科と、一部外科なのですが、通常の疾患ばかり扱っていたので、少し違った経験を積んでおきたいな、と思ったからです。
美容系のクリニックは30歳位までの年齢制限がある場合が多いんですよ。ですから、28歳の今って、最後のチャンスかな、と思いまして。
私は、看護師の仕事を長く続けていきたいと考えているんですが、その長い看護師人生の中で、今しかできない分野に取り組んでおくのもいいことかな、と思うんです。だから、今までの経験を生かせる場所として、内科系なども考えたんですけど、それはこれからもできることなので、まずはチャレンジしてみようということで。

実際、入職してみると、同僚の看護師は26~30歳位の同世代が多いですね。

---30代とか40代で続けられる方は少ないですか?

今のクリニックの看護師だと、やはり20代が多いですね。レーザーを使っているため、胎児に悪影響が及ぶといけないので、妊娠したらお辞めになる方も多いです。レーザー自体の安全性は確認されているんですけど、保証がある訳ではないので、一応、大事をとって。

転職のときは、色んな情報を集めて、たくさん見てまわった方がいい。面接は10対1も!(笑)。

---転職活動はどのように始めましたか?

はじめはインターネットの転職サイトで探しました。
あとは、ハローワークも行きました。

---ハローワークにも看護師さんの求人でてるんですね!

あ、いや、単に失業手当をもらいにいったんです(笑)。
でも、看護師の仕事もいくつかありましたよ。

あとは、たまたま見つけたスカウトサイトにちょっと登録してみたら、いろんな紹介会社の方から連絡が来て、びっくりしました。近所の喫茶店なんかで面接して、希望を言って、いろいろ話を聞いてもらったりして。私は今まで看護師一本でやって来て、ほかの仕事はあまり知らないから、へー、こんな仕事あるんだー、面白いな、なんて思いました。色んな仕事があるなーと(笑)。

で、色々話をしていると、紹介会社の人はたくさんの看護師や医療機関の方と話をしてるから、色んな情報をもっておられてて、なるほど!と思うことも多かったです。

---それで色んな病院を回られたんですか。

いや、今の勤め先だけなんです(笑)。
それもたまたま自分で見つけてネットから直接応募したもので。

ネットなので、簡単に履歴書を書いて応募したら、2日位返事が来なかったんです。それで、ダメだったかと思って、転職支援会社のメディカル・ハイネットの担当さんにお会いして、これからたくさん探していきましょうねって話をしてるうちに、今の勤め先から電話がきたんです(笑)。

---なるほど、一気にコトが運んだんですね。でもいいところが見つかってよかったですね。

そうですね。美容系だけではなくて、美容以外にも色んな疾患を勉強できるので、よかったです。

---今回の転職活動を振り返ってみて、もっとこうしておけば良かったな、と思うことはありますか?

やはり、もっとたくさんの医療機関を見ておいても良かったかな、と思います。
看護師って、私も同僚もみんな、就職活動も転職活動もしたことがないので、履歴書で何を書いたらいいのかとか、面接でなにを聞かれるか、といったことが全然分からないんです。だからそういうことに苦手意識ができて、おっくうになって、ちょっとやってみるだけで、まあいいかってなりやすいんです。

---例えば転職支援会社などでは、面接に同行して、看護師をバックアップするサービスなどがありますが、そういうのは利用してみたいですか?病院さんによっては対応の悪いところもあるので、そういうのをフォローしたり、予め想定される質問なんかについての解答を一緒に考えて面接のための作戦を練ったり。

あ、それ、いいですね。それは本当にありがたいですね!
ほんとに私、今の勤務先しか面接していないので、よく分かっていないんです。それに今の勤務先もちょうど看護師が足りなかったときだったので、面接もあっという間に終わっちゃたんです。事務の方と婦長さんとで。

---他の方はいなかったんですか?

はい。でも、事務の方と婦長さんだけだったのは、私だけだったみたいです。ちなみに私以外の同僚の方のときははすごかったそうです。医師が3人と事務部長、事務課長2名とか、その他もろもろで10人位いたらしいです。
10対1ですよ。その10人が全員質問するらしいですよ。すごいですよね。

まだまだ続く、鈴木さんのお話。第二回は、勤務先の上手なやめ方についてお話を伺います。お楽しみに!

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